アメリカ人の「物語」研究[担当:成田 雅彦]
ゼミナール名称 | アメリカ人の「物語」研究 |
研究テーマ | 文学作品、映画、歌、歴史の事件、クリスマスや感謝祭などの祭日を素材として、アメリカの人々がどのような人生の「物語」を生きてきたのかを研究するゼミナールです。ただ表面をなぞるのではなく、深いところにある人々の感情や思い、夢、また価値観を掬い上げてアメリカ人とは何かを考えます。 |
ゼミナール所属 | 国際コミュニケーション学部 学科 |
学習内容 | 成田ゼミには必ず守ってもらう3つの約束があります。それは――
1.たがいにあいさつをきちんとし、まず笑顔で過ごすこと。 2.互いを尊敬すること。自分を尊重すること。自分に負けないこと。 3.毎日、自分が学問的に、そして人間的に伸びていけるような一歩前進を心がけ、 人の成長も喜ぶこと。お互いに高め合うこと。 というものです。ゼミは大学での学修の総まとめですので、学問的な知見を深めると同じに、人間的にも 成長してほしいということで、これをゼミのはじめに確認しました。ゼミ生が卒業するまで守ってもらう成田ゼミの約束です。 今年は後期2コマ連続という授業形態でしたので、それをフルに利用して作品鑑賞や歴史の解釈に前半を使い、後半はゼミのみんなで活発に話し合うという形をとりました。2人ずつのペアに毎回割り当てた課題についてプレゼンしてもらったあと議論も仕切ってもらい、発表力のみならず、コミュニケーション力を鍛えつつ、アメリカ人の「物語」を通してその心に迫る、ということをやりました。毎回、学生さんたちは面白い議論を繰り広げてくれました。まず昨年度のアカデミー賞作品賞の映画「CODA―あいのうた」からはじめ、Dances with Wolves、Tuesdays with Morrieといった映画、またSherwood AndersonやTruman Capoteの短編小説、Cindy Lauperの歌、美智子上皇后のエッセイ、アメリカの歴史教科書、それから感謝祭やクリスマスの成り立ちなどを研究しました。アメリカ人の様々な側面に触れることで、ゼミ生それぞれが卒業研究のテーマを見つけてくれるように工夫したつもりです。クラスで議論に参加してもらうだけでなく、毎回ゼミの後にReaction Commentsというのも書いてもらって書く力も鍛えました。 |
ゼミ生の人数 | 全部で14人、おもしろい、かつ優秀なゼミ生が集まってくれました。女子学生12人、男子学生2人。(女子が多いですが男子も元気で頑張ってます。) |
開講日時など | 月曜日5時限 |
卒業論文?卒業研究 | 卒業研究は学科で必修なので、その完成を目指すのが最大の目標。ゼミ生たちは、人種の問題、ベトナム戦争、宗教観、ディズニーの女性像、文学作品の中の動物、アメリカの自然観、スペイン系アメリカ人、家族観、恋愛や性、食の問題、映画の中のファッションの意味、格差などの社会問題、子供といった多様なテーマで卒業研究をまとめようとしています。成田ゼミとして最後にみんなの論文をまとめた論集を作る予定です。 |
ゼミナール合宿 | コロナで難しい状況でしたが、今年の夏くらいからは合宿をやりたいと思っています。
もちろん、合宿の内容、立案、計画、実施等、すべて学生主導です。 |
教員紹介 | 立教大学?大学院を経てアメリカに渡り、ブラウン大学大学院でM.A.、ケント州立大学大学院でPh.D.を取得。専門は19世紀アメリカ文学、文化、精神史。著書に『ホーソーンと孤児の時代―アメリカン?ルネサンスの精神史をめぐって』(ミネルヴァ書房、2012年。福原賞受賞)、編著として『アメリカン?ルネサンス―批評の新生』(開文社、2013年)、『ホーソーンの文学的遺産—ロマンスと歴史の変貌』(開文社、2016年)など。日本ナサニエル?ホーソーン協会第11代会長。 成田 雅彦[専修大学研究者情報システム] |
その他 | 教員がコーヒー好きなので、ゼミではみんなでコーヒーを飲みながら議論したりします。
担当の成田が足球365比分_365体育投注-直播*官网6年度、在外研究で不在ですので今年は新しいゼミ生をとれませんでしたが、 帰ってきたらまた新しい好奇心にあふれた学生さんたちに参加してもらいたいです。 |





[2024年4月掲載]