2022.06.29 Wed
研究TOPICS
【研究】世界2例目となる被嚢穿孔性のゴカイ類を発見~ホヤ類が作る水流を利用して餌を採るゴカイ類としては世界初の報告~
石巻専修大学の阿部博和准教授と,伊豆大島ダイビングサービス?チャップの星野修氏,山田一之氏,リージョナルフィッシュ株式会社の荻野哲也グループリーダー,島根大学の川井田俊助教,東北大学の大越和加教授らの共同研究のグループは,被嚢穿孔性のゴカイ類(スピオ科Polydora属)を発見し,国際学術誌「Zootaxa」に新種として発表しました。ホヤ類の被嚢の内部に生息するという特殊な生態から,新種の学名は「Polydora tunicola(ホヤに住むもの)」,和名は「ホヤノポリドラ」と命名しました。ホヤ類の被嚢に穿孔して生息するゴカイの仲間は,これまでシリス科の1種で知られ,今回の研究は,世界2例目の被嚢穿孔性のゴカイ類の発見となります。また,ろ過摂食を行うホヤ類が作る水流を利用して餌を採るという共生生態はゴカイ類ではこれまで知られておらず,世界初の報告となります。この成果は6月28日付で国際学術誌「Zootaxa」にて発表されました。
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詳細資料
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