2023.10.10 Tue
人間文化学科トピックス一覧

【人間文化学科】復興の社会学~石巻から復興を考える~(学生の感想?コメント追加)

7月27日(木)、人間学部2年次対象の演習科目「復興の社会学」(担当:西川慧人間学部准教授?前期木曜日1限目)では「石巻から復興を考える」をテーマにグループワークを行いました。
復興の社会学2▲担当の西川准教授
復興の社会学1▲グループワークの様子
今回の授業では、4、5人ずつ10グループに分かれ、東日本大震災がもたらした課題に向き合いました。それぞれのグループが様々な課題(テーマ)を設定し、課題が現れた社会的背景の考察と、解決のために必要なことは何かについて発表しました。
復興の社会学3▲発表の様子 
復興の社会学7▲様々な課題に取り組みました
本授業では、災害と復興に関する国内外のトピックスを取り上げながら、その諸問題について学んでいます。そのうえで、復興について多角的に検討しつつ、望ましい復興とはいかなるものなのかを考えています。
復興の社会学4▲発表の後には質疑応答が行われました
復興の社会学6▲復興について考えを述べる学生
復興の社会学5▲質問も活発
<学生の感想>
尾内梨穂(人間学部人間文化学科2年次?屋久島おおぞら高等学校出身)
各グループの発表を聴いて、復興には自分が思っている以上に様々な問題があることに気づくことができた。自分は心の復興や震災伝承などに関心があるため、そのことばかり考えてしまうが、震災直後のインフラや避難所でのトラブルから、将来の自然災害への対策を復興の中でどのように考えるか、防潮堤はどうあるべきかなど、復興には検討すべき課題が数多く存在していると授業や今回の発表を通して感じた。
ハード面の復旧が完了し、日常生活が問題なく送れるようなると、復興が完了したように思えるが、東日本大震災から10年以上たった現在でも、復興に関する課題は数多く存在していることが今回の発表でわかったため、今後起こるとされる災害から命や生活を守るために、復興について考え続けていかなければならないと思った。
 
姜岳仁(人間学部人間文化学科2年次?暁星国際高等学校出身)
自分が復興の社会学を通して学んだことは「人間の互酬性」です。私たち人間は日常の中で見返りを受け取りまた求めもします。それは人間の基層本能であると同時に、ボランティアにも内在するものです。ボランティアにおいて助けられたらそのお返しをするという互酬的な構造が人間の本質であり、ボランティアのあるべき姿なのではないかと考えました。グループ発表でも、この点について発表して議論を行いました。