2024.01.01 Mon
ISU ONLINEINFORMATION

2024年 年頭所感-尾池学長

石巻専修大学長 尾池 守
理事 尾池 守 2
「学修者本位の学び」
  明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 1989年4月1日に石巻地域唯一の高等教育機関として創立した本学は、お陰様でこの4月に創立35周年を迎えます。関連する皆様方のご支援の賜物と心より感謝申し上げます。
 本学は建学の精神「社会に対する報恩奉仕」の下、21世紀ビジョン「社会知性の開発」を理念として掲げ、「社会の諸問題に、自分の役割を自覚して取り組むために、生涯にわたって学び続けることができる人材」を育成します。そのために、少人数教育で学生一人ひとりに適した「学修者本位の学び」を提供する大学運営を目指しています。
 創立30周年を機に設定した第1次中長期ビジョンに基づいて、社会の諸課題解決に活用できる知識?技能を修得した人材の育成を実践しています。

第1次中長期ビジョン(2020~2024年度)
1 社会の諸課題解決に活用できる知識?技能を修得した人材を育成する
2 教育研究活動を充実させる
3 学習の質を向上させる環境を整備する
 時代の変化と社会の要請に対応し、独自性を発展的に実現するため、経営学部情報マネジメント学科を設置し、理工学部教育課程の改編として生物科学科と食環境学科を発展的に統合しました。また、機械工学科と情報電子工学科では学科横断型のカリキュラムやPBL型授業を取り入れ、情報に基づいてモノやシステムを創る両学科の融合性を高めました。人間学部では、人間文化学科でコース制の導入、人間教育学科はICTを取り入れたカリキュラム改定を進めました。その結果、3学部は10コース?5モデルで構成されており、夢の実現に向けて、学生一人ひとりに適した学修者本位の学びを提供しております。

 しかしながら、東日本大震災からの復興途上で生じた新型コロナ禍は昨年5月に「5類」に緩和されたとは言え、地域経済の疲弊は想定以上のものであり、人口減少と少子高齢化が急速に進む中、地方創生が喫緊の課題となっております。

 これまで以上に、地方における大学の役割が期待されていますが、現在、これらに対応する施策を検討しており、さらなる推進を図るつもりです。例えば、関東圏や首都圏の若者が、地域貢献について考え、地域資源への理解度を深めるために、石巻圏域を学修フィールドとする本学で地域課題の解決手法を実践的に学んでいただき、その成果をバネに卒業後は関東圏や首都圏に打って出ていただくものです。

 理工?経営?人間の3学部を基盤とした多様な学問領域を有する総合大学の特色を生かし、文理横断型の教育研究活動や社会知性で地域課題を解決し、その成果を世界に発信する「地域に根ざして世界に尖がった大学」を目指していきます。

 本年も皆様方のご支援?ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。