2022.12.16 Fri
ONLINETOPICS
玉名市で社会知性フォーラム
日本語をテーマに講演 アフレコにも挑戦

社会知性フォーラムは、本学が持つ研究力?教育力を生かし、地域社会への貢献を図ることを目的に2010年度から開催している。コロナ禍を経て、玉名市での開催は4年ぶり4回目となる。
今回のテーマは「アニメを切り口に世界とつながる日本語」。専大玉名高校の生徒2人が司会を担当し、王伸子国際コミュニケーション学部教授と、声優?ナレーターで国際コミュニケーション学部日本語学科の協力講座講師を担当する岩居由希子さんが講師を務めた。
佐々木重人学長、藏原隆浩玉名市長のあいさつに続き登壇した王教授は、アニメのキャラクターに使われる「役割語」や、専大での実際の学びについて分かりやすく講演した。


役割語の例として、アニメに登場するおじいさんの「わしは~~じゃ」というセリフを挙げ「実際に言うかどうかではなく、その場面やキャラクターに即したセリフのこと」と説明。このほか、話すスピードやニュース原稿の書き方など、多方面から日本語の魅力について解説した。「コロナになって声を出す機会が減ったが、声に出した方が周りの理解も進む。どうか、いろいろな言葉を声にして、新しい日本語の世界に出会ってほしい」と結んだ。
岩居さんは声優の仕事について講演し、「口先だけじゃなく、役になりきっている。アニメの口の動きにぴったり合わせて声を乗せるのが声優のだいご味」と述べた。
実際の映像にあわせて、専大玉名高校生7人と、一般参加者2人がアフレコに挑戦した。岩居さんから台本の持ち方やマイクの前での動き、声の出し方や呼吸法などのアドバイスを受けながら、生き生きとキャラクターを演じた。


アフレコに挑戦した参加者は「キャラクターに合わせて声をあてるのは想像していたより難しかったけれどそれ以上に楽しかった。声優についていろいろな話も聞けたので、これまでとは違った視点でアニメを楽しめそう」と笑顔で話した。
別の参加者は「講演を通じて、普段意識せずに使っている日本語を見つめなおすことができた。人前で話すときにはどのような構成が良いのか、考えるようにしたい」と感想を述べた。
また、専大玉名高校生によるSDGsについての活動報告もあり、英語のプレゼンテーションを交えながら、オンラインで行った英語研修について説明した。

