2019.03.22 Fri
理工学部TOPICS
【生物科学科】学生が4年間での成長と卒業研究の内容を語る
理工学部生物科学科で4年間過ごし、専門的知識を身につけ、成長を実感した佐川陽祐さん(理工学部生物科学科4年次?福島県白河旭高校出身)。
今回、広報担当者が佐川さんにインタビューを行い、生物科学科での学びや卒業研究の内容、卒業後の目標などについてお聞きしました!
石巻専修大学に入学を決意したきっかけを教えてください。
将来は高校の理科教員になりたいと思っていましたので、理科の教員免許が取れる生物科学科を希望しました。大学に入学して雰囲気などへのギャップはありましたか。
オープンキャンパスにも参加したことがなかったので、正直、キャンパスが広すぎて、人が少ないなと感じました(笑)。大学に入学したばかりの頃はどんな学生でしたか。
一人暮らしを始めて、高校生の時と生活が大きく変わったので慣れるのに必死でした。自然と友達ができて、気づいたら大学に慣れていました。
4年間で力を入れて学んだことを教えてください。
特にこれといってないですが、今思えば、在学生特別奨学生は意識していたかもしれません。1年次は、とにかく単位だけは落とさないように、それだけを考えて勉強していました。
そうしたら、次の年、在学生特別奨学生ということで奨学金をいただき、モチベーションが上がりました。
3年次以降は、徐々に他の人に負けたくないという気持ちも出てきて、自然と勉強に力が入り、結果4年次まで奨学金を受けることができました。
毎年20万円の奨学金は頑張った自分へのご褒美みたいなもので、次への活力につながりました。
所属する芳賀研究室を選んだ理由を教えてください。
2年、3年次の学生実験を通して芳賀信幸先生の人柄と実験対象のゾウリムシに惹かれたからです。ゾウリムシは動きが素直で活発なので観ているだけでおもしろくて、詳しく調べてみたいと思いました。
芳賀信幸先生はどんな先生ですか。
学生の考えを否定しない懐が深い方です。質問するとまず言われることは?考えて?。学生に問題点を深くつきつめて考えさせて、好奇心や探究心を高めてくれる先生です。
芳賀先生のもとで学んだからこそ、ここまで自分の興味?関心が高まったと感じています。

卒業研究ではどのようなことに取り組みましたか。
?ゾウリムシにおける逆転電気走性の誘導と膜電位変化の可視化法に関する研究?をテーマにゾウリムシの泳ぎ方や反応について考察しました。世界的にもあまり行われていない研究なので、電気を流す装置などは自分で工夫して作りました。


研究する上で石巻専修大学の環境はどうでしたか。
人数が多すぎないのが良い点ですね。
実験室は居心地が良く、納得できる答えが見つかるまで研究に打ち込むことができました。
自由に研究できてこその大学です!
芳賀先生に導いてもらいながら自分の好奇心?探究心の赴くまま、のびのびと研究することができました。
他にキャンパスで好きな場所はありますか。
図書館の3階の落ち着いた雰囲気は好きです。4年間で自分が変わった(成長した)と感じるところはありますか。
人を見る価値観が変わりました。大学に入る前は、自分の考えが?正しい?と思っていて、違う考え方をする人を避けていましたが、今は、どちらが正しくて、どちらが間違っているというような?正しい?へのこだわりはなくなりました。
人によって?正しい?の基準が違うと考えるようになり、自分と意見が違う人はなぜそのように考えるのか、相手の視点から物事を考え、受け入れられるようになりました。

4月からは大学院に進学されるそうですが、大学院進学を決めた理由を教えてください。
高校教員になるための知識をもっと深めたいと思いました。大学院を修了すると教員免許のランクが上げられるのも魅力でした。大学院では、卒業研究で解決できなかった課題に再度挑戦してみたいです。
将来はどんな教員になりたいですか。
勉強を教えるだけでなく人間性を伝えたいです。自分が面白かったものや感動したものの魅力を伝えて、生徒の視野を広げる手助けができたらと思っています。生徒とはオープンな雰囲気で接したいです。生徒が気軽に相談してくれて、それをしっかり受け止められるような教員が理想です。
進学を考えている高校生に対して一言お願いします。
高校生の頃は、有名な大学に進学することを目標に勉強していたのであまり勉強が好きじゃなかったのですが、大学に入ってからは、自分の興味がある、好きなことだけを勉強できたので楽しかったです。大学進学を目指している人は、自分は大学でどう過ごしたいのかを考えてほしいです。
大事なのは、どの大学に入るかではなく、大学で何を考えて、何を学び、そこから何を得るかです。お金と時間に見合うだけのものを得られるかどうかは自分の考え次第!
